第157章 今夜お前は翼があっても逃げられない

鳳咲夜は胸の奥がひゅっと冷え、槇武一と素早く視線を交わした。

槇武一は、足音が聞こえた瞬間にはすでに半身だけ身を引き、背負った鳳達司をさらにきつく庇っている。

――やっぱり。

足音はあっという間に近づき、しかも一人や二人じゃない。

次いで病室の入口の光がふっと落ちた。七、八人はいるだろう、屈強な男たちが扉を塞いでいた。

院長はその圧に気圧され、一歩退いた。ふくらはぎが震えているのが見て取れる。

それでもここは自分の城だとでも言い聞かせるように、院長は震える声で怒鳴った。

「き、君たちは何者だ!? 誰の許可で入った! 警備員! 警備員はどこだ!」

――返事はない。

廊下は不気...

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