第162章 彼女への贈り物

鳳咲夜は、かっと羞恥と苛立ちがこみ上げ、反射的に肘で後ろをこつんと押し返した。

「宝生尊! あ、あなた……外に出て! もう無理、今の私はぐっすり眠る必要があるの。そ、その……変なサービスは要らないから!」

昨夜のあれこれが脳裏をよぎった瞬間、頬の熱はますます増した。腕の中から抜け出そうともがく。

宝生尊は喉の奥でくすりと笑った。

「鳳さん、何を想像したんです? 俺が言ってるのは、こっちです」

彼は片手を空けると、ポケットから小ぶりで上品なガラス瓶を取り出し、彼女の目の前で軽く揺らした。

「五十嵐修がさっき届けてくれたんです。安眠用のアロマオイルだとか。湯船に数滴垂らせば、筋肉の痛...

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