第百六十三章 宝生尊のやり口

鳳咲夜ははっと我に返り、手に取って画面を確認した。やっぱり――宝生尊からのメッセージだ。

『少女から女になった鳳咲夜へ』

『ずっと考えてた。どうしたら、この嬉しさをちゃんと伝えられるのか。何を贈っても足りない気がして……だから、俺の残りの人生を、君に贈りたい』

『この指輪は縛りじゃない。約束だ。宝生尊として君に差し出す、いちばん真剣で――いちばん欲張りな願い』

『意味は、咲夜が決めていい。ペアリングでも、婚約指輪でも、結婚指輪でも。もし今の君にとって早すぎるなら……それでもいい。ただ、俺がここにいるっていう印にしてほしい。愛してる人間がいて、待っていて、これからの毎日、正々堂々と君の...

ログインして続きを読む