第221章 お前たちを跡形もなく消してやる

鳳咲夜は、二人の顔に浮かぶ恐怖を眺めながら、唇の端をつり上げた。

「人をね、世界から“静かに”消す方法なら百通りはあるの。跡形もなく。波紋ひとつ立てずに」

使用人たちは、ふるいにかけられた米みたいに全身を震わせた。床に跪いていたほうは、そのまま腰が抜けて崩れ落ち、命乞いする力すら残っていない。

「鳳家の門を出たら、口を閉じなさい。運が良ければ、警察に引き渡して終わりにしてあげる。運が悪ければ――」

鳳咲夜は微笑みを深くした。

「私がその場で殺す」

笑みを引っ込め、椅子を引くように一歩退く。顎で扉のほうを示した。

「……消えろ」

ボディガードが一歩前へ出ると、雛鳥でもつまむみた...

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