第225章 ペンダントをお探しして取り戻しました

鳳宗一郎はゆっくりと顔を巡らせ、鳳一輝に視線を落とすと、老眼鏡を指で押し上げた。

「そういえばだ。お前の妹に言われるまで、危うく忘れるところだった。前に段取りしたお見合い……また行かなかったんじゃないのか?」

鳳琴音がスプーンを置き、夫の言葉を寸分違わず継いだ。

「“また”どころじゃないわ。前回だけじゃなくて、その前もよ。そのときなんて、相手の方がレストランで二時間待ってたのよ? あなたは『急に会議が入った』って言ったけど……何の会議? その日、SNSに上げてたのはサーキットだったじゃない」

鳳一輝の背筋は、冷えるどころか氷塊みたいに固まった。

「か、母さん……その会議は……そのあ...

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