第23章 まさか彼女に残り飯を食べさせるとは

宝生尊は内心、わずかな疑念を抱いた。今日の支配人は、やけに熱心すぎる気がする。とはいえ、祖母が迎える大切な客人を「雲頂」で接待するのは、別段大げさでもない。

「リサさんは、どう思う?」

宝生尊は鳳咲夜に意見を求めた。

「どちらでも」

鳳咲夜の返事は淡々としている。

「では、支配人。お願いします」

宝生尊がうなずくと、

「いえいえ、とんでもございません! 当然でございます!」

支配人は大げさなほど腰を低くし、脇へ退いて道を作った。

席に着くと、宝生尊は紳士的にメニューを鳳咲夜へ差し出した。

「お好きなものを。ここのトリュフ入りの芙蓉仕立てと、熟成花雕酒で蒸したブルーロブスタ...

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