第233章 四年間守った秘密

鳳咲夜は視線を落とした。

それは厚手の透明な密封袋だった。袋の中には深い褐色の液体が半分ほど封じられており、低温で凍りついて、硬い氷の塊になっている。

「これは……」鳳咲夜の声が、わずかに強張る。

「旦那様が当時飲んでいた、滋養薬の顆粒です」石川の声は低く重かった。

「その朝、旦那様に何かあったと聞いた瞬間、真っ先に『おかしい』と思いました。旦那様は丈夫とは言えませんが、あの頃はずっと気力もあった。そんな人が、いきなり倒れるなんて。だから用心して、混乱の隙に、開封済みのその滋養薬を隠しました。それで台所から適当な別の薬袋を見つけて湯に溶かし、他の使用人の前で医療廃棄の箱に捨てるふりを...

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