第237章 なんと本当だった

まさか――あの権利書が、ここに。

鳳咲夜は心臓がずしりと沈むのを感じた。

書類を灯りの近くへ寄せ、行を追って一文字ずつ照合する。

鉱区の座標。埋蔵量の推定。採掘権の番号。国土資源部門の公印。権利登記の日付。

どれも一致している。

本物だ。

鳳咲夜は深く息を吸い、胸の奥で渦巻く動揺を無理やり押し込めると、出来事の連なりを最初から最後まで組み直した。

本物がずっとこの金庫に入ったままで、盗まれてもすり替えられてもいないのなら――須藤伸治が換金に使ったのは、偽物でしかない。

あいつは権利書を偽造したのだ。

金鉱の場所は、探ろうと思えば探れる。座標さえあれば辿り着ける。

だが、場...

ログインして続きを読む