第245章 彼の言葉はいったいどういう意味なのか

看守が近づき、取り押さえようとした瞬間――須藤伸治は乱暴に腕を振りほどき、ガラスへと身を投げつけた。

目はぎらりと据わり、鳳咲夜だけを射抜く。

「雪だ! 雪が降ってる! ははははは!」

横手の扉から別の看守が小走りで現れ、鳳咲夜に申し訳なさそうに会釈した。声を落とす。

「鳳さん……恐らく精神面に不調が出ています。以前の取り調べでも心理評価が不安定でして。今日の刺激で、完全に崩れた可能性が高い。すぐ医務室へ運びます。後の手続きも、いったん保留になるかと……本日はお引き取りください」

鳳咲夜は視線を引き戻し、静かに頷いた。それ以上、何も言わない。

槇武一は刑務所の正門の外で待っていた...

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