第254章 どこの親切な人かも分からない

一週間後、ルミナス・インターナショナルの社内デザインコンペの結果が正式に発表された。

笹本公輝は三位。

卒業して間もなく、入社してまだ半年にも満たない新人にしては、十分すぎるほど目立つ成績だ。

彼の上にいた二人は、鳳咲夜にも見覚えがある。どちらもデザイン部の古株で、普段は目立たず、余計な口も叩かない。社内での存在感だけなら、咲夜が自分の手で警察に送り込んだ相田デザイナーのほうがよほど大きかったくらいだ。

ところが、その「地味な二人」が本当に腕を持っていた。提出された作品は、シルエットの切り替えも素材の扱いも老練で、心高気な新鋭賞受賞者の笹本公輝ですら、負けを認めざるを得ない出来だった...

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