第265章 あなたも恩人に申し訳ないでしょう

江崎尚里は慌てて言い繕った。

「鳳さん、それはあんまりです! 私たち、今回は咲夜さんのことで来たんじゃありません。鳳美桜様のことです! これまでの件は全部、誤解だったんです。拓海が若くて分別がなくて、須藤梨々花っていうクズに目をくらまされて……私たちだって、もうとっくに後悔しています! 鳳美桜様に何かあったと聞いて、私たちのほうが誰より焦りました。拓海なんて会社のことまで放り出して、お二人のお力になろうと――鳳美桜様を見つけ出そうと……!」

江崎拓海も半歩進み、鳳宗一郎に向かって九十度の深いお辞儀をした。腰の低さだけは、これ以上ないほどだ。

「おじさん。今までのことは全部、俺のせいです...

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