第276章 この陣仗はいささか大げさすぎる

鳳咲夜は彼の肩口に顔をうずめ、くぐもった声でくすくす笑った。

ひとしきり笑ってから顔を上げる。きらきらした目で、まっすぐ宝生尊を見た。

「私の秘密なんて、まだまだあるのよ。知り合ってどれだけ経ったと思ってるの? 最初から最後まで、ぜんぶ丸裸にしたいなんて早すぎない?」

宝生尊は指先で彼女の鼻先をつまむ。

「じゃあ、いつ教えてくれるんだ? まさか七十、八十になってから『尊、実はまだ秘密があったの。私、宇宙人なの』とか言うつもりじゃないよな。それじゃ遅すぎる」

鳳咲夜は小首をかしげてぱちぱち瞬きし、それから妙に真面目な顔で答えた。

「もちろん、結婚してからよ。結婚したら、あなたは私の...

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