第31章 うちの孫はまだ童貞なんだよな

「中毒……?」

宝生尊と医師が、同時に息を呑んだ。

「お婆さん、今日なにか普段と違うものを召し上がりました? あるいは、何かに触れたとか」

鳳咲夜が矢継ぎ早に問いかける。

傍らの家政婦がようやく我に返り、慌てて首を振った。

「と、とくに変わったものは……朝も普通の朝食で……あ、でも! お昼にスープを一椀いただきました!」

「スープは? 残りはある?」

鳳咲夜が即座に問う。

「あります、あります! 保温ポットにまだ半分以上!」

家政婦は棚から保温容器を抱えてきた。

鳳咲夜は受け取ると蓋を開けた。ふわりと立ち上る、濃い薬草の匂いと鶏スープの香り。

その瞬間、彼女の瞳がすっと...

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