第40章 人を嫌う時もこんなに魅力的だ

「兄さん」

鳳咲夜が振り返る。

鳳一輝は慌てて返事をした。

「え……」

「いつからそんな大げさになったの? 玄関先で張り合うみたいに妹自慢して。唐氏の社長としての品格、どこに置いてきたの」

鳳一輝「…………」

「それから宝生さん」

鳳咲夜の視線が宝生尊へ移る。

「人を知るのに、噂話も主観の決めつけも要らない。ましてこんな場所で、上っ面の褒め言葉を並べても意味がないわ。そんなことに時間を使うくらいなら、何か実際に動いたら?」

宝生尊「…………」

鳳咲夜は身を翻し、笑いをこらえるのに必死な白鶴斎へ、声を柔らげて言った。

「先生、車が来ました。今夜も雲上亭で食事なさいます?」...

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