第42章 防衛戦

鳳一輝は雷に打たれたように硬直し、心の支えが粉々に砕け散った。

「はいはい、大哥」

鳳咲夜が困ったように笑う。

「ただ、追いかけるチャンスを一回あげただけだよ」

「……本当に、それだけか?」

鳳一輝の声は震えていた。壊れ物に触れるみたいに、恐る恐る確かめる。

「うん。別に付き合うって決めたわけじゃないし」

鳳咲夜は雑誌を置き、ティーカップを持ち上げて一口。

「……もう少し妹を信用してよ。私ってそんな簡単に騙されて連れていかれるタイプ?」

その一言で、鳳一輝の目にぱっと光が戻った。

そうだ。あくまで観察期間だ。

咲夜の目の高さを考えれば、二日も見れば「違うな」って切り捨て...

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