第57章 私の栄養士になれ

「君の好きな味だろ。多めに買っとけば間違いないと思ってさ」

宝生尊は、鳳咲夜のぎょっとした視線とぶつかると、照れくさそうに頭をかいた。

「多すぎるなら、同僚にでも配ればいい」

鳳咲夜は腕の中の紙袋を見下ろした。スイカが二玉は入りそうな特大サイズ。半透明の包み越しに、いちご系のスイーツが少なくとも五、六種類は詰め込まれているのが分かる。

口元がひくりと引きつる。

――これ、店のいちごシリーズを丸ごと買い占めたんじゃないの?

「……店にある“いちご味”全部、買ったの?」

「全部ってわけじゃない」

宝生尊は妙に真面目な顔で答えた。

「予約が必要なやつもあってさ。店長には言っといた...

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