第73章 若者はもっと恋愛すべきだ

その言葉が終わった瞬間、受話器の向こうが――すとん、と音を失った。

三、四秒。

沈黙が続いたかと思えば、突然、獣じみた咆哮が電話越しに炸裂する。

「うわぁぁぁっ! 宝生尊、この禽獣! クソ野郎! 咲夜に何した!? あいつまだ子どもだぞ! 殺す!!」

鳳一輝の声だった。

……どうやら、横でずっと聞いていたらしい。

「口塞げ! 引きずってけ!」

鳳宗一郎が怒鳴る。

「宝生尊! んぐっ……んんんっ!」

向こうでどたばたと大騒ぎが起き、ようやく鳳宗一郎が電話を奪い返したのか、息を切らしながら早口でまくしたてる。

「え、ええと……尊、す、すまん! うちの、うちの犬が……産みそうでな...

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