第79章 どうしてあなたがそんなに度量が大きいなんて知らなかった?

一同は声のするほうへ視線を向けた。彫刻の施された衝立の向こうから、鳳咲夜がゆっくりと姿を現す。

「咲夜!」

「妹よ!」

鳳咲夜の姿を見た瞬間、皆の意識は一斉にそちらへ引き寄せられた。顔にぱっと喜色が浮かび、慌てて立ち上がって迎えに出る。

「いつ戻ったんだ? どうして事前に言わなかった。兄貴に迎えに行かせたのに」

鳳宗一郎が案じるように問いかけた。

「道中は疲れてない? お腹は空いてない? 田中さん、すぐ台所に何か用意させて!」

鳳琴音は咲夜の手を取って、上から下まで念入りに確かめる。

「用事は片づいたのか。順調だった?」

鳳一輝も続けた。

ほかの兄たちまで取り囲み、あれこ...

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