第83章 君も僕に好感を持っている

「簡単な話よ。研究所への出入り――とくにコア実験棟のエリアは、ものすごく厳しいセキュリティチェックが入るの」鳳咲夜はそう言った。

研究員やアシスタントが寮の私物を持ち込むときも徹底的に検査される。彼らは所内へ戻るたび、指定区域で着替えて消毒を済ませなければ、別の場所へは移動できない。

小規模とはいえ爆発を起こせるような薬品を、彼らが自力で持ち込むのはあり得ない。

つまり、外部から誰かが持ち込み、それを内通者へ渡した。

「外部の物に触れられて、しかも検査が相対的に甘い導線を全部洗ったの。行き着いたのが警備部――とくに外周巡回と、門の受付記録を担当してる警備員だった」

咲夜は淡々と続け...

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