第11章 青天井

「最高すぎない?」

西川日奈は言えば言うほどテンションが上がっていく。

「新田中尾のあのバカ、ほんとに新田家が自分の実力でここまで大きくなったと思ってるの? 裏であんたが支えてたからなのに。自分の会社の金でこっそり穴埋めして、新田中尾の会社を生かしてやってたから、新田家は潰れずに済んだんでしょ!」

「別荘だって、今の立場だって、どれもこれも――あんたが陰で動いて勝ち取らせたものじゃん」

「なのに、あんたが手を引いた今、あいつがどれだけ持つか見ものだよ!」

水紀は寝返りを打ち、甘やかすように笑った。

「日奈、落ち着きなよ」

「落ち着けるわけないじゃん。新田家なんて底なし沼。水紀が...

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