第16章 検査

「白坂祐也?」

水紀は驚いて声を上げた。「追い出されたんじゃなかったの? どうしてここにいるの……」

「よくも言えるな!」

白坂祐也はナイフを握る手が震え、怒りで声が裏返った。「全部お前のせいだ! 仕事を失って、どの病院からも追放された! 俺の将来はお前が潰したんだ!」

刃が喉元へ、じりじりと食い込む。水紀は息を呑んだ。

「落ち着いて。話し合えるよ。今から院長のところに行こう、私が一緒に頼むから」

「誰が信じるか!」

白坂祐也が唸る。「寝言は寝て言え!」

冷静でいようとするほど、首に触れる冷たさが神経を逆撫でする。

「あなたは職を失っただけ。人生はまだやり直せる。でも私を殺...

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