第19章 配信

翌朝。萩原寧々が目を覚まして真っ先にしたのは、スマホを手に取ることだった。

昨夜は遅すぎた。御堂蓮司の休息を邪魔するのも怖いし、深夜に連絡して『常識がない女』と思われるのも嫌だった。

だから、必死で朝まで我慢した。

【蓮司さん、御堂おじいさまが襲撃されたと伺って……ご多忙のところを邪魔したくなくて、昨日は聞けませんでした。おじいさまは目を覚まされたそうですが、ご容体は少し良くなりましたか?】

送信してから、寧々はベッドに横になったまま、胸を弾ませて返事を待つ。

――連絡先を交換しておいて、本当に良かった。

十分。

二十分。

四十分。

一向に既読も返事もつかない。

忙しくて...

ログインして続きを読む