第21章 見られた

頬を真っ赤にした水紀は、御堂蓮司の上着をひったくるように引き寄せ、そのまま自分の体へぎゅっと巻きつけた。

出るのがあまりにも慌ただしくて、白いシャツ一枚のまま――その下は……。

よりにもよって、やけに目立つ色を着けてしまっていた。

終わった。全部、こいつに見られた。

水紀の落ち着かない様子を眺めた御堂蓮司は、口元にふっと柔らかな弧を描く。

これまで会ったときの彼女は、いつもゆったりしたTシャツ姿だった。あの雨がなければ、もともと十分に美しいその顔の下に、ここまで目を奪われる体つきが隠れていることに気づかなかっただろう。

「野村卓真」

御堂蓮司が低い声で言った。

「着替えを何着...

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