第28章 一緒におじいさんに会いに行く

水紀はじっと見られて頭皮がひりつき、仕方なくエビを口に運んだ。

小林栞里がうれしそうに笑う。

「いいね! あなたたち、まだ婚約もしてないなんて嘘みたい。もうずっと前から付き合ってる恋人同士みたいじゃない!」

萩原明徳も横からうんうんと頷いた。

「そうだそうだ。見てたらな、俺とお母さんの若い頃を思い出すよ。あの頃はエビの殻を剥くどころじゃなくて――」

そう言いながら、萩原明徳は御堂蓮司のほうへさりげなく身を寄せ、声を落とす。

「女の心を掴みたきゃ、細かいところを大事にしなきゃな。昔な、小林さんと飯を食っててさ。口の端にドレッシングがちょんって付いてたのを、俺が手で拭いてやったんだよ...

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