第280章 反撃を続ける

この一件が起きてからというもの、御堂蓮司はずっと、水紀が怒って自分を無視するのではないかと気が気ではなかった。

けれど最初から最後まで、水紀の態度は変わらない。

無条件に、彼を信じていた。

その揺るがない信頼が、御堂蓮司に確かな安心感をくれた。

だからこそ、腹を据えてこの件に向き合うことができたのだ。

「……信じてくれて、ありがとう」

御堂蓮司は水紀の耳元で、そっと囁く。

「無条件で、俺を信じてくれて」

水紀はぽんぽんと彼の背を叩いた。

「蓮司だって、私の信頼を裏切らなかったでしょ。こういうのって、お互い様だよ」

その様子を脇で見ていた小林栞里は、もう胸がいっぱいだった。...

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