第281章 彼女は諦めない

萩原寧々は来る日も来る日も病院で騒ぎを起こしていた。医師も看護師も、内心では一刻も早く退院してくれと願っている。

とはいえ、まだ身体は回復しきっていない。病院側としても責任は負いたくないのだろう。医師は事務的な口調で言った。

「萩原さん。どうしても退院なさるということでしたら、こちらの免責同意書にご署名をお願いします。ご退院後に何かあっても、当院では責任を負いかねます」

でなければ、萩原寧々の性格だ。外で何か起きれば、今度は全部病院のせいにしかねない。そんな面倒、とても背負いきれない。

けれど今の萩原寧々に、そんなことを考える余裕はなかった。

頭の中は、ただ水紀への復讐でいっぱいだ...

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