第40章 ゼロを一つ少なく押した

もし本当に告発されたら、警察は彼が会社に隠れてやってきたことをすべて突き止める。そうなれば追放されるだけじゃない。業界じゅうでブラックリスト入りだ。

前科でも付いたら、この先、生きていくことすら難しくなる――!

「萩原社長……私が悪うございました」

「――っ」

井上正司が、水紀の目の前で膝をついた。

「鉱山から採れた宝石を……こっそり外に流して売りました。それで、質の落ちる分をデザイン部に回して……」

言いかけた井上の声が震え、次第に熱を帯びていく。

「萩原社長! 金に目がくらんだんです! 頭がどうかして、会社に申し訳の立たないことを……お願いです、見逃してください。警察だけは...

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