第43章 偶然の出会い

最初から、水紀のスマホが、ぶるぶると小刻みに震えていた。

せっかく白坂おじいちゃんと食事をしているのに、邪魔されたくない。なのに相手は、執拗に何度も電話をかけてくる。

「何か困ったことでもあったのか?」

白坂志山が口を開く。

「何でも爺ちゃんに言いなさい。誰がうちの孫娘をいじめるってんだ」

「ないよ」

水紀は首を振った。

「ただの……友だち。ちょっと……しつこいだけ」

「ほう?」

白坂志山が眉を上げ、途端に興味津々になる。

「男か?」

「うん、男」

水紀に色恋の気配があると知った途端、白坂志山の機嫌は露骨によくなった。

「それだけ電話してくるってことは、急ぎの用かも...

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