第47章 ダンス審査

水紀が家に戻る頃には、萩原の父も母もすでに休んでいる時間だった。リビングには、彼女のために灯りだけが残されている。

二階へ上がって軽く身支度を整えたところで、スマホがぶるりと震えた。

「前田さん?」

水紀は牛乳を飲みながら、ソファにもたれてのんびり出る。

「どうしたの、急に電話なんて」

前田明保は、やっぱりなと思った。水紀が忘れているのはお見通しだ。

「今年のダンス大会、審査が終わったよ」

水紀は額をぽんと叩く。

「あ、そうだそうだ。最近バタバタで、すっかり抜けてた」

「上位三人、出たから。動画送るね、見て」

「うん」

前田明保は言いながら、つい愚痴がこぼれる。

「こ...

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