第48章 水紀はどうしてここに?

「本当に助けが必要なんです、どうか……!」

新田中尾が言い終える前に、相手は振り返りもせず立ち去った。

焦って追いすがる。だが玄関口の警備員に容赦なく肩を突かれ、「うわっ」と足をもつれさせ、そのまま転倒した。

古い骨が砕けるかと思うほどの衝撃だ。

新田中尾は顔を歪めた。何を隠そう、文礼町一の大金持ち――そんな自分が、いつこんな屈辱を味わった?

内閣庁舎にはもう入れない。いったん引いて、別の手を考えるしかなかった。

「ボス」

カフェで、水上悠成がへらりと媚びた笑みを浮かべる。

「ここのコーヒー、めちゃくちゃ旨いんすよ。ほら、早く飲んでみてください」

水紀は疑いの目を二人に向け...

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