第61章 台所を爆破した

御堂おじいさんが真っ黒な顔で台所から出てきた瞬間、家中の人間が凍りついた。

小林が慌てて駆け寄り、御堂おじいさんを上から下まで確認する。

「おじい様、大丈夫ですか? 今すぐ専属医を呼びましょうか!」

「ゲホ、ゲホゲホ……!」

御堂おじいさんは口を開くなり、もくもくと煙を一息吐き出した。平然と手をひらひらさせる。

「このことは水紀に言うなよ……」

料理ひとつで台所を爆破したなんて、水紀に知られたら「おじいちゃん、ボケたの?」とでも思われかねない。

「……」

そこまでの状態で、まだ体裁を気にするんですか。

「ワシは平気だ」

御堂おじいさんは言い切る。

「ただ、台所は大掃除だ...

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