第68章 崇拝される

高橋の頬がぴくりと引きつり、肩がぎゅっと強張った。

「私がいつ粉飾したって言うんですか?! 会社の資産を横領なんて、なおさらありえない! 萩原社長、証拠もないのに勝手なことを言うなら名誉毀損で訴えますよ!」

「それに、ハッカーを捕まえたところで何になるんです? あいつが『高橋に指示された』って言ったら、本当に私が指示したことになるんですか! むしろ萩原社長があいつと組んで私を嵌めた可能性だってある! 私、何かしましたか? こんな卑怯なやり方で陥れるなんて!」

いつの間にか、オフィスの入口には野次馬の同僚がびっしり集まっていた。

水紀は表情を崩さないまま、高橋が崩壊寸前で揺れているのを...

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