第69章 デートに割り込む

萩原寧々は胸の奥がじりじりと妬けるのを感じながらも、表向きは柔らかく探るように口を開いた。

「パパ、ママ。お姉ちゃんってセイヤジュエリーにいるんだよね? もしかして、うまくいってないの? だから会社を替えてあげようって……」

きっとそうだ。だって水紀みたいな、田舎から出てきた子に会社を回す力なんてあるはずがない。

「逆だ。うまくいきすぎてるんだよ!」

萩原明徳はその話題になった途端、口元の笑みを抑えきれなかった。

「寧々、お前も覚えてるだろ。セイヤは社内がバラバラで、何年も赤字続きだった。確かお前も、しばらく責任者をやったよな」

萩原寧々は頷く。

「うん。でも、あそこは問題が大...

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