第7章 回復

専門家たちは誰ひとりとして遅れられず、更衣室へ駆け込むと全身を消毒し、無菌の手術衣へ着替えた。

そこへ、院長も息を切らして駆けつけた。ここしばらく他県で交流研修中だったが、御堂おじい様の一件を聞いた瞬間、手元の仕事をすべて放り出して戻ってきたのだ。

道中で当直医と電話を繋ぎ、状況は概ね把握している。

正体不明の小娘が割り込んでいるとはいえ、院長は前田教授と金藤伊江の経験を信じていた。

「入っちゃダメだ!」

風に煽られ髪は乱れたまま。整える暇もなく、院長は駆け込んで手術室の扉の前に立ちはだかった。

「傷が露出している最中に扉を開けたら、細菌感染で終わりだ!」

御堂蓮司は背筋の通っ...

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