第73章 関係ない

萩原寧々は、目尻をきゅっと下げて、いかにも可哀想そうな顔をしていた。

「私と蓮司兄さんは、何もありません。お願い、信じてください」

水紀は余計に首をかしげ、萩原寧々をやり過ごして、そのまま小林栞里のそばへ歩み寄る。

「お母さん、どうしたの?」

「水紀、まずは落ち着いて。きっと誤解よ。蓮司くんがそんな人のはずない」

そう言ってから、小林栞里はスマホのニュース画面を水紀に見せた。

「お姉ちゃん、本当に信じて。私、今日はたまたま御堂グループの前を通りかかっただけで、そこで偶然、蓮司兄さんに会ったの。ヒールのせいでふらっとしちゃって……それで蓮司兄さんが、ちょっと支えてくれただけ。なのに...

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