第74章 恥知らずな真似

御堂蓮司が、真剣な面持ちで口を開いた。

「水紀……信じてくれて、ありがとう」

騒ぎが起きた直後、彼は真っ先に会社へ連絡し、監視カメラの映像を自分のスマホへ送らせた。

車を出してから数分もしないうちに、慌てて引き返す。今すぐ水紀に説明したかったからだ。

執事に扉を開けられ、彼は偶然――さっきの会話を耳にした。

だから、すぐにはリビングへ入らなかった。

水紀が自分をどう見ているのか。聞きたかった。

切り取られた写真。でっち上げの見出し。誰かの悪意ある中傷……そんなものは、水紀の心を揺らがせなかった。

映像を見る前から、彼女は迷いなく自分を信じてくれたのだ。

「蓮司は、そんな人じ...

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