第77章 秘密

荻原蒼真は驚いたように言った。

「まさか……昨夜からうちに泊まってたのか?」

「……ああ」

――御堂蓮司の潔癖はどこへ行った? あの男、外のベッドじゃ絶対に寝ないはずだろ。

「ぐだぐだ言うな」

電話口の御堂蓮司は、もともと忍耐というものを持ち合わせていない。

「俺の部屋は二階の三つ目。入って左のクローゼットを開けろ。全部新品。限定のオーダーメイドばかりだ。お前の好みも外さない」

「蓮司様さぁ、いったい何があったんだよ。誰にそんな魔力が――お前をうちに縛りつけたんだ?」

言い切る前に、通話がぷつりと切れた。

クローゼットを開けた瞬間、御堂蓮司の顔色はさらに沈む。

棚いっぱい...

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