第8章 病院から出て行け

「さっき廊下の監視カメラに映ってたやつ」

水紀はスマホの画面を点けた。先ほど金藤伊江をわざと席から外したのは、監視室へ行って映像をコピーするため――白坂祐也のわめき声を、完全に封じるためだ。

画面の中。

最初の手術室で、白坂祐也は「疏通剤で血流を促すべきだ」と主張し、前田教授の同意も得ないまま、扉口で看護師に取りに行かせていた。

横で見ていた専門家が、思わず息を呑む。

「この状況で疏通剤は最悪だ。無理に血流を回せば、出血が悪化するだけじゃないか!」

白坂祐也の顔から血の気が引いた。

水紀は何も言わない。ただ黙って、次の映像へ進める。

二本目は廊下。

御堂の容体が急変した瞬間...

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