第87章 助け出す

「……はぁ?!」

小林栞里は瞳孔をきゅっと縮めた。「いったい、何が起きたの?!」

「さっき会社から電話があってね。水紀が警察に連れていかれたって……故意の傷害で告訴された。証人も物証も揃ってるらしい」

萩原寧々はちょうど二階から降りてきたところだった。両親の会話が、耳に刺さる。

――水紀が……?

胸の奥がふっと弾んだ。天だって、さすがにあいつの所業は見過ごせなかったってことね。

寧々は駆け足で階段を下りる。顔色を曇らせ、慌てたふりで声を震わせた。

「パパ、ママ……お姉ちゃんが故意の傷害で告訴だなんて……そんな……! 重い罪名だよ。もし有罪になったら……一生、終わっちゃう……!」...

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