第137章

一方そのころ、黒田理沙は休憩エリアで人だかりに囲まれていた。

隣には川村南。手には、いつの間にか分厚い名刺の束ができている。

「黒田社長、うちの研究所は初光のコアアルゴリズムに強い関心があります。ぜひ一度、時間をいただけませんか」

「黒田社長、華科グループで技術責任者をしております。スマート制御の分野で、ぜひ協業を――」

黒田理沙は一人ひとりに視線を合わせ、声を張り上げることもなく、しかし外さない言葉で受け答えしていく。

川村南はその横で、群衆に囲まれながらも涼しい顔の彼女を見上げ、内心で舌を巻いた。――この人は、こういう場でこそ強い。

その一方で、会場の展示はまだ続いていたが、...

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