第15章

青山美玲がリビングから出てきた。従順そうな笑みを顔に貼りつけて言う。

「ママ、パパ。まだ食べてないんでしょ? 高橋さんに温め直してもらったから、先にごはんにしよ?」

そう言いながら近寄り、自然な仕草で青山彩の腕に絡む。声はどこまでも柔らかい。

「お姉ちゃんは出かけちゃったけど、私が一緒にいるよ。お腹空かせて体壊したら、お姉ちゃんだって心配するもん」

青山彩は彼女を一瞥し、ぎこちなく笑った。

「美玲は本当に気が利くわね」

三人はダイニングへ移り、席に着く。

青山美玲は甲斐甲斐しく青山彩の皿に料理を取り分け、青山博文にはスープをよそった。いかにも「いい子」らしい振る舞い。

食事が...

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