第162章

「……違う」

花村美矢はぽかんとした。

「え、誰が私のお義姉さんになるの? ていうか、兄貴って女の人苦手じゃなかった?」

言い終えるより早く、頭にコツンと一発。

「ぱしっ!」

花村研介が不機嫌そうに手を引っ込める。

「くだらねえこと言うな。お前の兄貴は至って普通だ。これ以上ふざけたこと言ったら、次は本気で叩くぞ」

美矢は頭を押さえ、むくれた顔で言い返す。

「だって、ほんとだもん……」

研介が睨む。

「あとで人が来たら、ちゃんと礼儀正しくしろ。いいな?」

そう言うと、今度は山田へ顔を向けた。

「贈り物は用意できてるか?」

山田は即座に頷く。

「はい。宝飾品、不動産の...

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