第19章

夜も更け、青山家のリビングに満ちていた笑い声は、もうすっかり消えていた。

黒田理沙は青山彩と青山博文の夕食に付き合い、そのあともしばらく腰を落ち着けて話していたが、やがて席を立って自室へ戻った。

ドアを閉め、机の前に座る。

ノートパソコンを開くと、画面の光が静かに浮かび上がった。

受信箱には未読メールが数通。

理沙はそれを一件ずつ確認し、指先でタッチパッドをさらりと滑らせていく。

国立研究所から届いたプロジェクトの進捗報告。再生丹の原料調達リスト。それから、田中菜々緒からのメッセージ――。

淡々と処理を重ね、四十分後には受信箱は空になっていた。

ノートパソコンを閉じると、理沙...

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