第200章

「おまえ、本当に……」

青山遥斗は深く息を吸い込み、ふいに問いかけた。

「おまえ……本当に俺の妹なのか?」

「間違いなく」

青山遥斗は首を振った。まだ現実感が追いついていない、とでも言うように。

彼は机へ歩み寄り、引き出しを開ける。中から青いベルベットの箱を取り出し、黒田理沙の前へ置いた。

蓋には金箔のロゴ。世界最高峰のダイヤモンドブランドの限定ラインで、シリーズは全世界で三セットのみ。ひとつひとつが億を超える代物だ。

「本当は明日渡すつもりだった」

青山遥斗の声は妙に軽い。

「でも、今でもいいだろ。おまえには、その価値がある」

黒田理沙は箱に視線を落とし、そっと押し返し...

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