第227章

今回ばかりは、反応がまるで違った。

「黒田夫人ですって? さっき連絡を見たんだけど、美穂ちゃんが98点取ったって? すごいじゃない! もちろん伺いますわ」

「98点? 全国上位5%ってことよね。黒田家の教育、さすがだわ。必ず行くわ」

「理沙さんも来るの? それならなおさら。ちょうど会いたかったの。時間どおりに伺うわね」

折り返しの電話が次々とかかってくる。さっきまでとは別人みたいに、声がやけに親しげだった。

黒田美沙子はスマホを握りしめ、口元の笑みをじわじわと広げていく。けれどその奥、瞳には複雑な色が薄く浮かんでいた。

隣でそれを聞いていた黒田美穂も、口角だけはわずかに上げる。だ...

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