第40章

「最高級会場って、花村家が押さえたの?」

小林の声が裏返る。青山美玲の腕をがしっと掴み、目をまん丸に見開いた。

「美玲! もしかして婚約者も来るの? 最高級会場を貸し切ったの、あなたにサプライズするためじゃ……!」

その一言は小石みたいに湖面へ落ち、展望デッキの空気を一瞬で沸騰させた。

「え、やば……美玲、幸せすぎでしょ!」

「花村家の御曹司が最高級会場をわざわざ? デートってこと!? そんなの神展開!」

「美玲、隠してたの!? だから今日、雲海山荘に来たんだ……婚約者と約束があったから!」

羨望と歓声の視線が一斉に青山美玲へ集まり、彼女を取り囲む。

シャンパンのグラスを持っ...

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