第149章 弁護士を探す

中林雪乃は娘が取り乱しているのを見て、慌てて中林真由の手を握りしめた。

「死なない、お母さんは死なないわよ。さっきのはただの癇癪、売り言葉に買い言葉だったの。だからいい子ね、泣かないで」

 これ以上、中林真由に心配をかけるわけにはいかない。そんなことをすれば、親としてあまりに不甲斐ない。

 中林真由は母の手を握り返し、その瞳からは絶え間なく涙が零れ落ちていた。

 その時、不意にノックの音が響き、仕立ての良いスーツに身を包んだ二人の人物が入ってきた。

「失礼いたします。中林雪乃様でいらっしゃいますか?」

 中林雪乃は反射的に頷いた。

「私どもは保険会社の者です。以前、当社の保険に...

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