第195章 悪いことを覚えた

 中林真由は何度か今野敦史の舌に噛みつこうとしたものの、そのたびにひらりとかわされてしまった。

「俺がまだ同じ手に引っかかると思ったか?」

 今野敦史は彼女の腰に腕を回し、そのまま勢いよくベッドへと押し倒した。

 リーウェイは所詮小さな会社で、経費だって潤沢とは言えない。ビルの22階という悪くないフロアではあるが、割り当てられたのは一番端のごく普通の部屋で、まともに抱き合える場所はベッドくらいしかない。

 今野敦史は、その手狭な空間が気に入らないのか、ふっと眉をひそめながら、無意識のうちにネクタイを外していく。

 中林真由は必死に抵抗したが、それでもシャツはあっさりと脱がされてしま...

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