第298章 家と花を贈る

中林真由は小林洋子のマンションには戻らず、病院近くのホテルへ向かった。

石田渉が退院したら、二人で住める手頃な物件を探そうと考えている。

小林洋子のところには、もうこれ以上いられない。すでに多大な迷惑をかけているし、今野家が彼女にまで言いがかりをつけてくる可能性も否定できないからだ。

母が退院し、石田渉が仕事を探すようになったら、やはり家族だけの家が必要になる。

中林真由は頭の中で懐事情を計算してみたが、借りられるのはせいぜい手頃な2LDKといったところだろう。

そう考えると、頭が痛くなってくる。

リーウェイで配当を得られる立場になり、今は会長秘書にもなった。

高橋大和から二パ...

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