第319章 説明

中林真由の体調は、最悪の一言に尽きた。

普段なら間違いなく休暇を申請していただろう。

喉は声が出ないほどに腫れ上がり、頭痛も深刻さを増している。

だが、午後には雷州グループの代表との面会が控えており、何があっても欠席するわけにはいかない。

考えあぐねた末、彼女は午前中に病院で点滴でも打ってもらおうと決めた。とにかく、声が出るようになればそれでいい。

レストランはホテルの二階にあり、朝食のメニューも豊富だった。

中林真由はお粥を選び、さらにゆで卵と中華まんを手に取ると、人目を避けるように隅の席へ腰を下ろした。

不意に誰かが向かいの席に座り込んだかと思うと、彼女のトレイからゆで卵を...

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